こんにちは、トラックドライバーのハルです。
今、運送会社は深刻なトラック運転手不足です。
各社その解消の為に色んな取り組みをしていますが、トラック運転手として働く立場から見て微妙なものがあったり、それはいいなと思うものがあったりします。
今日はその取り組みについて私の感想を書いてみたいと思います。
トラック運転手解消の為の取り組み
運送会社としてトラック運転手不足解消の為色んな取り組みをしています。
例えば
- 働き方を多様化する(週休3日で副業を認める)
- 女性ドライバーを起用し働いてもらう
- 外国人ドライバーを起用し働いてもらう
などがあります。
私は上記のような対策は微妙だと感じています。
例えば週休3日は働き方を多様化し家庭の時間を大切に出来るメリットがあると言っていますが、普通に仕事をすれば給料は減ります。
女性ドライバーを起用し働いてもらう事で運送会社で働く労働人口を増やそうと言ってますが、一般女性の体格では男性と同じ仕事が出来ないので安い給料になってしまいますし、女性ドライバーが増え労働人口が増えたからと言って、今の運送会社の体質ではドライバーの待遇は良くならないでしょう。
外国人ドライバーに関しては法律上厳しく中々上手くいきませんし、「外国人からみれば日本のトラック運転手の労働環境が良い」という時代でもないので難しいでしょう。
そもそも日本の大事な物流という仕事を「外国人を呼んで安く使って回せばいいんじゃない」という発想もどうかと思います。
道路標識を見間違えて事故に繋がる可能性だって高くなりますよ。
私はここまで書いた対応策以外にひとつ気になる取り組みがあります。
それが「客貨混載」です。
客貨混載に希望を感じる
客貨混載の簡単な説明
「過疎地のバスなどは乗車人数が少なく座席にいつもかなりの余裕があります。
その余裕部分を貨物の配送に使おうというのが『客貨混載』です」
このメリットは非常に大きいものであると思います。
まず過疎地のバスは乗車人数が少ないので採算がとれず存続自体が危うい状況です、乗車人数が少ない分車内には余裕があります、その余裕部分で貨物の配送を行えばその分運賃が発生するわけです。
なのでバスはついでで運賃が発生するメリットがありますし、バス利用者も採算がとれない事を理由にバスが来なくなる事が回避出来るというメリットがあります。
運送会社も過疎地から市街地などに輸送する時間が浮くというメリットがあります。
運送会社(ヤマト運輸さん)はこの浮いた時間をトラック運転手の休憩に充てるなどして待遇を改善すると言っています。
私はこの取り組みであれば上手く行ったときに十分トラック運転手に見返りが見込めそうだなと感じ「こういう取り組みなら非常にいいな!」と感じています。
まとめ
私が客貨混載を非常に良い取り組みだと感じた理由は、運送会社・バス会社・バス利用者・トラック運転手の4つが同時にメリットがあるというところです。
4方向で「win-win」の関係が出来るのは非常に感動します。
運送会社がこういった良いアイディアを出してくれるのを今後も期待しています。
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