私は4トントラックから乗り始め15年が過ぎ、現在10トントラックで荷物を運んでいます。
今の会社の待遇などは最後に書きますが、同業他社さんと比べ良い会社に勤める事が出来ています。
その前に過去に勤めていた会社について書いていきます。
今は景気の悪化・規制緩和の影響などを受け、大抵どこの会社も経営が苦しくなってきて、社員にそのしわ寄せが多く来ています。
会社のほうでは、荷主から十分なお金を取ることができないため、一人が積む荷物を増やさざるえません。
10トントラックの荷台ほとんどを使って荷物を運んでいた経験もあります。
しかも時間制限が厳しく、十分な休憩を取ることが出来ないような時が多々あり、辛いところでした。
そして、会社で厳しく制限速度が規制されており、急いでいるときにもスピードを出すことができず、荷物を遅延させることもありました。
トラックに設定速度以上出せないような機械が取り付けられているため、私が意図的にアクセルをふかしてもそれ以上は出ません。
私としては全力で休憩を取らずに運んでいるにもかかわらず、荷主に怒られる始末です。食事をするのはサービスエリアなどでゆっくりしたいものですが、おにぎりを片手に運転をしている事もあります。
荷物をすべておろして空にしてもどるときはあまりありません。
途中で応援としてほかの人が配りきれなかった分を配らなければなりません。その人から感謝されるかもしれませんが、私の給料自体が増えるわけではないところが辛かったです。
今までの中で一番辛かったのは、荷主が時間に厳しく、時間内に到着しなければならない便を担当したことでした。1分でも遅れれば契約が打ち切りになるということで非常に重い立場でした。しかも東京から大阪まで運ばなければならず、夜の首都高の渋滞や東名高速道路の渋滞も頭に入れて走らなければなりません。時にはトイレを我慢して運転したこともありました。片道およそ8時間の連続運転では腰を痛めてしまいます。
一日の拘束時間は16時間~18時間程、休みは週1日
4トントラックで仕事をした場合は総支給が23万円程度でした。
しかし最近、他社ドライバーと話していて感じるのですが
上記(過去の私の体験談)のような過酷な労働条件の会社は無くなってきているように思います。(いまだブラックな所も確実にあります。)
トラック運転手過労運転による事故が多発し法律も厳しくなった事が影響しているのではないかと思います。
私の現在勤めている会社は上記のような過酷な会社ではないです。
私の待遇は
4時間以上の連続運転が無い
(法律上それ以上の乗務が出来ないようになっており遵守しているようです。)
一日11時間~13時間の勤務
有給休暇の取得・確実な休憩時間の確保
十分なお休み(月6日~9日)
他社と比較して内容の割に給料が良い(2016年度 年収450万円)
毎日家に帰れる
仕事を選ばず、長距離などに乗れば年収700万円以上稼いでいる人もいます。
毎日家に帰れる地場の仕事でも年収500万円以上稼いでいる人もいます。
ただ仕事の時間が長かったり長距離は家に帰れなかったりするので
私は仕事を控えめにしてもらっています。
と、会社によって待遇がかなり違います。
トラック運転手になるのであれば会社選びが非常に重要です。
お金の問題もありますが、事故の危険、もちろん事故を起こせば自らの命の危険さえあります。
現在がブラックな会社に勤めているようであれば転職を強く強く転職をお勧めします。
責任感が強く真面目な方は辞めることに罪悪感を感じる方もいるでしょうが、自らの判断力のあるうちに(ブラックな会社は最終的に判断力さえ奪います)、今後の為一歩踏み出す勇気を持ちましょう。
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