こんにちは、トラックドライバーのハルです。
「4トントラックみたいな小さな車でチョロチョロ走り回って何が楽しいんだ?あいつらには向上心ってものがないんだよ、お前はあいつらのようにはなるなよ」
これは私が運送会社に入り今の仕事を始めたばかりの頃、当時の先輩が4トントラックで仕事をしているドライバーを見ながら言った言葉です。
私は今、当時の先輩の年齢とほぼ同じ年齢になりトラック運転手としての経験年数は上回りました。
そして私が今思う事は・・・
今私が思う事
私は当時、運送会社で働き始めたばかりで右も左も分からない状況でした。
なので先輩の言葉に対して「そんなものなのか」となんとなく相槌をうっていました。
しかしそれから長くこの業界で働きトラック運転手として私なりの考えが出来てきました。
その考えは先輩の考え方とは相反するものになりました。
4トントラックの仕事は超重要
ドライバーとしての仕事で花形と言えば大型トラックと思う人は多いかもしれません。
しかし、私は思います。大型トラックだけでは絶対に物流は成り立たない!と
センター間輸送など倉庫から倉庫への配送は大型トラックがいいでしょう。一度で運べる荷物の量が違います。
だけど、小売店へ荷物を配送する時には大型トラックでは無理な所が多いです。当然車両が大きすぎる為です。
そこで4トントラックが大活躍します。ここの部分がないといくら大型トラックで拠点から拠点へ運んだとしても物流は成り立ちません。
よく大型トラックでのセンター間輸送を幹線便(カンセンビン)と言います。
この言葉は木の幹から来ていると聞いています。これに対してして4トントラックの輸送は枝でしょう。
木は幹があり枝が伸びて葉がつかなければ枯れてしまいます。
物流も4トントラックで各店舗に運んで貰いそこで商品の販売等して貰わなければなりたちません。
こう考えると、その重要性が分かると思うんです。
だから私は当時の先輩と同じような発言はとても出来ません。
4トントラックはサイズ(寸法)が小さいからこそ難しいし大変
4トントラックのサイズ(寸法)は大型トラックに比べ小さいです。
だからこそ狭い所でも納品にいかなければなりませんし場所によっては本当にギリギリです、そのような時は非常に気を使うし全く事故をせず安全にスムーズに納品するには、大型トラックとは違う技術が必要になります。
トラックの運転は大きいから難しいとか小さいから簡単という事はあまりありません。
それに4トントラックの場合は小口の配送が多く荷降ろし先が多くなりがちで乗ったり下りたりと体力的にむしろ大変で大型トラックの方が楽なのじゃないかと思う事は多いです。

トレーラーから4トントラックまで仕事で乗る私ですが、それぞれに難しい場面があると思っていますし、むしろ大型トラックの方が技術は必要ないのではないのかと思う事すらあります。
それぞれの車の特性に合った運転が出来る事がプロの運転手でしょう。
4トントラックが大型に比べ大差がない大きさになる事もある
4トントラックの最大の特徴と言えば、大型に比べ小回りが利くそのサイズでしょう。
しかし4トントラックだからといって必ずしも小さいわけではなく、中には大型トラックに匹敵するほどの大きさのものもあります。
ドライバーからはバケロン(お化けロング)などと呼ばれたりします。
こうなってくると4トントラックが小さいから運転が楽なんて余計に言えません。
むしろ普段大型トラックばかりに乗っている人はバケロンに乗る事を嫌がる人も多いです。
運転しにくいんですよ。特に視界が違います。
先ほども言いましたが、やはり任されたトラックを運転する為のしっかりとしたスキルを持っている事が大事なんです。
だから大型トラックやトレーラーに乗っているからって偉いわけではないんです。
中には普段大型トラックばかりで仕事をしていて、4トントラックばかりの仕事をする人に対して見下したような態度をとる「勘違いしてない?」って人がいますが、私は4トントラックでプライドを持ち丁寧な仕事をする人へ尊敬の気持ちすらありますし、そうであるべきだと思っています。
サイズ(寸法)が小さいからと言ってリスクが低い訳ではない
良く大型トラックはリスクが大きいと言いますが、4トントラックだってリスクは大きいです。
事故を起こせばやっぱり被害が大きくなってしまします。
しかし残念ながらトラック運転手の中には、このリスクを甘く見ている人がいます。
運転が荒かったり、スマホを操作するなどのながら運転をするなどしてしまう人がいるんです・・・
もし今後トラックを運転するような事があればそのリスクを甘くみないでくださいね。
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