こんにちは、トラックドライバーのハルです。
私が高校生の頃は携帯電話を持っている人はほとんどいませんでした。
スマホは存在すらしておらず、皆が使っているのはポケベルでした。
ポケベルについて一応説明すると、数字や文字の受信だけが出来る通信端末です。その端末への送信は電話からです。
私が高校生だった時、休み時間になると公衆電話に長い列が出来ていました。
しかし今は皆がスマートフォンを持っています。凄く急速な技術の進化です。
技術の進化で特に気になるのはトラック運転手の将来性に影響を及ぼす可能性のある「自動運転」です。
今日はその自動運転について書こうと思います。
AIの進化により無くなる職業はかなりの数が存在する
AIやロボットの進化により将来なくなるだろうといわれている職業はかなりの数が存在します。
例えば
- 弁護士
- 医者
- パイロット
- 会計士
- 一般事務
- セールスマン
等です。もちろんトラック運転手も将来無くなるだろうと言われています。
詳しくは週刊ダイヤモンドの特集に掲載されています。
事実、技術の進歩が進めば無くなるでしょう。
でもこれはいつの時代も同じです。今「電話交換手」や「飛脚」の仕事はないですよね。
エレベーターガールも見なくなりました。
トラック運転手の仕事が自動運転(AI)にすぐに奪われるのか?
トラック運転手の仕事がいつかは無くなるとして、完全になくなるまでどのくらいかかるのか?というと私はかなり長い期間がかかると思っています。
まだ幼い私の子どもが仕事を始めて現役を卒業するくらいまではかかるだろうと思います。
理由は
- トラックを自動運転以上のレベルである無人運転が可能なレベルに到達させなければならない
- 無人運転にも対応できるように日本全国の道路を整備しなくてはならない
- 法律を無人運転の車が走る事を前提としたものにしなければならない
- 運転以外の部分「荷積みや荷降ろし」もロボットが対応するようにならなければならない
- 納品先や出庫元の倉庫も無人で出荷や荷物の受付を出来るように整備しなければならない
- 無人化の技術を全国にいきわたるようにしなければならない
- 各企業がこれらの技術に多額の費用を投資しなければならない
等など課題は多いです、ましてアメリカのような広大な土地で道がずっと直線のような国はいいでしょうが日本は面積が小さく道も曲がりくねっていたり細かったりします。
このような環境を変えるのは相当な期間を要します。AIの技術というソフトウェアの部分がクリア出来れば良いという問題ではありません。
車や道路の整備や倉庫の整備等の充実といった、ハード面の難易度で言えば携帯電話に比べ遥かに高いでしょう。
また、そこに投資するお金はどうやって調達するのかも大きな課題になります。
じゃあ日本でいつトラック運転手の仕事が完全になくなるのか?
例えばリニア新幹線の例をみてみるとそんなすぐにと焦る必要はないのではないかと思います。
開発を初めて現在で50年ですが未だ実用化されていません、しかも完全に実用化されるまで後20年以上はかかりそうです。
詳しくはウィキペディア(中央新幹線)をご覧ください。
決まったルートを走る乗り物でこれだけの期間がかかるのですから、全国至る所にある納品先や出荷元への道路の整備やそれぞれの倉庫の整備はどれだけかかるでしょう?
これらの理由から私は今の子供がおじいちゃんおばあちゃんになるまでトラック運転手が完全になくなる事はないと思っています。
トラックが無人化される頃には
完全に無人運転が実現された世界では個人で車を所有する必要はなくなります。
無駄に駐車スペースを確保しなくて済むようになり、必要な時は手元の端末からシェアされた乗り物を呼び出し移動するだけになるでしょう。
車を個人に販売する営業マンもいなくなるでしょう。
自動車学校も当然無くなりますね。ガソリンスタンドもなくなるでしょう。ルンバ(自動の掃除機)のように車が自らドックに戻り自分で充電して動くでしょう。
その頃にはトラック運転手という仕事以外の職業でもほとんどはロボット(AI)が行うようになっているでしょう。
私はトラック運転手は将来無くなりそうだから仕事として選ぶのはどうかと悩んでも仕方ないと思います。その他の仕事も同様になくなりそうですし実際ドライバーの仕事が完全に無くなるまでは相当な期間が必要だと思っているからです。
ただ自動運転という存在がメディアに取り上げられる機会が多くイメージがしやすいだけです。
一部無人化は早い段階であり得るかもしれない
アメリカで2030年にはドライバーの職業が奪われるかもという話題があるそうです。
確かにアメリカのような直線の長い道路が多い国ではトラックの無人化がかなり進むかもしれません。
日本でも高速道路などの歩行者や自転車がいなく、単調な道路では比較的自動運転の整備がしやすいのでトラックの無人化は早い段階で実現できるかもしれない。
だけど日本の一般道ではアメリカのようにはいかないでしょう。
コメント
こんにちは此度は初めてコメントさせていただきます。私は今年の3月にトラックドライバー(コンビニ配送)としてデビューした22歳の者ですが
私の予測としては高速道路のみは自動運転になり市街地や人の多い場所は手動運転が主流になっていくと思いますがどうでしょうか?
この経営コンサルタントによれば25年にドライバーは全員失業するって言ってますけどあり得ませんよね。
http://president.jp/articles/-/22887?display=b
自動運転の普及予測としては以下のように予測されています
https://www.google.co.jp/amp/s/japan.zdnet.com/amp/article/35095221/
日々のお仕事お疲れ様です。
言われるように高速道路では自動運転が普及しやすいでしょう。
AIにより仕事が無くなるかもという不安は多くの人が持っていると思います。
そこに紹介して頂いた記事に書いてあるような事を言えば余計不安になります。
そこで「じゃあどうすればいいですか?」というニーズが生まれ商売になる人もいますから大げさな内容になっていると私は考えます。
ひねくれた見方だとは思いますが経営コンサルタントという仕事は「じゃあどうすればいい?」を仕事にする商売ですからね・・・
あと十年もしないうちに多くの問題を解決しドライバー職が無くなるなんてことはどう考えてもあり得ないというのが私の感想です。