こんにちは、トラックドライバーのハルです。
最近働き方改革を推進しようと多くの企業が色々な取り組みをしています。
また長時間労働を改善しようと法律の見直しもされています。
しかしトラック運転手は一般職とは別扱いなんです・・・
トラック運転手は別枠で長時間労働してください
現在国が働き方改革として法律の見直しをしています、一般職では年間720時間(月60時間)以内の残業時間とし罰則を定め強制力を持たせるそうです。
しかし最初トラック運転手は年間960時間(月80時間)以内で検討していました・・・
最近でやっと一般職と同じ720時間以内への光も見えてきたみたいです。
だけどその規制時期も一般職の規制の5年遅れで検討しています・・・
人手不足が深刻な運送業と建設業については、規制の適用を5年間猶予し、5年後に運送業は「年960時間(月平均80時間)」、建設業は原則として一般の業種と同じ規制を設けることなども盛り込んだ。
おかしくない!?
トラック運転手は過労死したって知らんって事ですか?
特に長時間労働が問題視される業種こそ素早く対策しなきゃいけないんじゃないですか?
だけど現場ではそんな事言えません・・・
その理由は・・・
給料が安くなるから働く時間が長いとは言えない現場
トラック運転手の多くは長時間労働をしています。
しかもその事を会社に対して言う事は出来ない仕組みになっています。
トラック運転手の給料体系は「歩合給」や「基本給+残業手当」の会社が多いです。
基本給+残業手当の会社は
基本給が凄く安いです・・・
残業手当の時間当たりの単価はそこそこの設定になっているので残業をすることを前提の給料体系と言っていいでしょう。
これは会社として仕事が少なくなった時に少しでも会社の損失を抑えるための仕組みに見えます。
メリットは悪天候や渋滞で労働時間が長くなった時にその分給料が出る事。
歩合給の運送会社は
歩合給の運送会社では自分が担当する仕事の売り上げに対して給料が変わります。
しかしこれも運賃が安い今は時給換算してみるととても安くなったりします。
私は売り上げ減のリスクをトラック運転手に転嫁する仕組みだと思っています。
メリットは仕事が早い人であれば「基本給+残業手当」の仕事をする人より稼げる事。
要するに残業ありきの仕組み
「基本給+残業手当」にしろ「歩合給」にしろ、時間当たりの単価が悪く多くの仕事をしなければ稼げないようになっています・・・
結果長時間労働をする事になります。
ネット上でもそのような給料体系への不満の声も良くあります。
残業ありきのトラック運転手からすればもっと運賃上がればこんなに残業しなくてもいいのにととても思う?
定時なんかで毎日仕事終わってたら夏休みフルでバイトした高校生たちのバイト代とさほど変わらない?— しょーきち (@vvv_4s_vvv) 2017年8月22日
今の仕組み(給料体系)のまま残業時間を短くしたら・・・
時間当たりの単価は悪いけど、長く働く事によって多くのお金が稼げるのが現在のトラック運転手です。
なので法律ギリギリやそれ以上の時間の労働をして稼いでいる人が多いです。
私もその一人です。
今の給料体系で残業を短くされたら私はトラック運転手を辞めます・・・
辞めたくないけど・・・家族を養い守っていく為に必死で他の仕事をします・・・
そしてそう思う人は私だけではないでしょう、特に若い人は。
そうなるとただでさえ運転手不足なのにこれ以上働き手が減ると物流が止まってしまうという懸念があるので遅れた対応になるのでしょうが・・・
それでいいのか!?と思ってしまいます。
さいごに
会社をきちんと選び働いた分をしっかり還元してくれる運送会社に入れば長時間労働と引き換えに多くの稼ぎになります。
違法だったとしてもこういうのはありだと思います。
健康の為に労働時間を短くするにせよ、長時間労働で稼ぐにしろ時間当たりの単価を上げて貰わないといけませんよね。
出来れば会社や国に意見をしていきましょう。

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