こんにちはハルです。
痛ましい事故が起きてしまいました・・・
京急の事故です・・・
大型トラックが狭い道に入り込み突き当りで右折も左折も出来なくなり、車体をぶつけながらむりやり線路のある側へ右折し線路内へ入り込みそこで電車と衝突してしまいました。
運転手は亡くなり電車側の被害も大きいです。
さてこのドライバーはどうすれば良かったのでしょう?
また、なぜこのような事が起きてしまったのでしょう?
そしてこの事故について思う事もあります。
なぜこのような事故が起きたのか?
原因は通常大型トラックは入っていかない道に入り込んでしまったから。
それはなぜ?
- 標識の案内が紛らわしく分かりずらい
- 下調べが足りなかった
などが原因のようです。
そしてここまで大きな事故になってしまった最大の要因は、道を間違えた事により気持ちが焦りテンパってしまい無理をしてしまった事だと思われます。
確かに道を間違えどんどん道が狭くなり曲がれそうにない道に出た上に、さらに後続車が渋滞している状態では気持ちが動揺してしまうでしょう。
しかしここで気持ちを落ち着かせて対処することが出来ればこのような事態にはなってはいません。
道を間違った時の対処法
電車と事故を起こすと多額の賠償金の請求がきます。
私が前勤めていたブラックな運送会社では社長が「もし線路内で停まってしまい、電車が来そうな状況になったら前の車がどうなろうが、なりふり構わず押しのけてでも線路内から出ろ!」と言っていました。
どこまで本気かは分かりませんがそれほどに会社にとっては大事ということでしょう。
ただこれは荒っぽいのでまっとうな対処法を・・・
今回の事故・・・最悪でも道を間違えて曲がり切ることが出来なくなったところで断念する事です。
そして会社へ連絡もしくは警察へ連絡です。
もう、諦めて来た道を戻るしかありません。
しかし後続車がいたり歩行者がいたりする状況では一人でなんとかすることは出来ません。
誘導してもらい脱出するしかありません。もし一人でなんとかしようとすればバック中に接触事故を起こす危険性が大きいです。
この状況ではもう一人でなんとかすることは諦めるしかありません。
私が勤めている会社でも道を間違えてしまいどうにもならなくなり会社へ連絡をして救助をしてもらった人もいます。
人間はミスをする生き物です。
その時にダメージをどう小さくするかが大事です。
その為に必要なのは冷静な判断です。
しかしいざその状況になってしまうと人はどうしても動揺してしまいます。
ですのでその時に備えて「前もって」冷静な判断が出来る状況でもしもの時の対処法を自分の中で用意しておくことが大事です。
例えば今回の状況であれば「それ以上進むのは諦めて連絡をし、誘導をしてもらい脱出をする」です。
事前に想定しておくことが大事
- 事故を起こしてしまった
- 道を間違えてしまった
- 積込み荷降ろしなどの手順を間違えてしまった
- 寝過ごして延着しそうだ
- 荷物を破損させてしまった
など人間は完ぺきではないのでこういった「やらかしてしまった」場面に遭遇してしまう事があります。
こういった状態になってしまうと人はどうしても焦ってしまったりテンパってしまったりしたうえに「何とか何事もなく乗り切りたい!」と思ってしまいます。
失敗を恥じるプライドも邪魔するはずです。
なのでより一層きちんとした冷静な判断が出来ません。
このような時に無理な判断や行動をしてしまい事態が大きくなり、より大変な事(ケガ人をだしてしまったり人が亡くなってしまうなどの事故)になってしまいます。
そこで大事になってくるのが「事前」に万が一やらかしてしまった時の事を想定して、その時の行動を決めておくことです。
動揺をして冷静さを失っていても、決められている行動ならとれる可能性は高くなるはずです。
ですので万が一の事を想定しておくことは職業ドライバーとして非常に重要です。
事故を起こしたドライバーについて思う事
事故を起こしたトラック運転手はネット上の一部の方にプロなのに頭がおかしいなどと酷い言われ方をしています。
もちろんこのドライバーの行動は「悪い」です。それは間違いがありません。
ですが、もっと違う見方もした方が良いんじゃないかなぁ・・・
今回事故を起こしたドライバーは67歳のベテランです。
ベテランとはいえ67歳・・・
所属していた会社での健康診断の結果や過去の事故歴はなかったそうです。
でも年齢的に・・・とはいえ・・・と思うんですよ・・・
この年齢で大型トラックで仕事をしなければならない日本の社会制度をどうにかした方がいいんじゃないかなぁ・・・
高齢者のトラックドライバーって実際にいて大丈夫かな?って思う経験が私にもあります。
このことは前にも書きました
しつこいクラクションに気付かないドライバーは引退した方が良いのに
そして、人間はミスをします。特に体調が悪い時(容易に休めない環境がある)や眠気が強い時(仮眠をとりたくても出来ない環境がある)にはなおさら。
トラック運転手に完璧を求めても完璧はどうしても無理です・・・人間ですから。
まして67歳だとミスをしてしまう可能性はどうしても上がってしまうのではないでしょうか・・・
この高齢ドライバーに私が思う事は

人間だれしもミスはするだろうし、この年齢ならばなおさらだろう・・・もっと分かりやすい標識や年齢による衰えを考慮した仕事内容など環境が良ければこうした事態にならずに済んだのではないか?
です。
この感想について反感を買うことが予想されますが・・・
今回の事故は非常に大きなものです。ドライバーを責める人は当然いると思います。
しかし私は同業者として同情をしてしまっています。
もっとドライバーを取り巻くリスクが仕組みにより小さくなれば切に願っています。
本当にリスクの高い仕事だなぁ
改善すべきこと
今回の事故付近の標識や労働環境や社会制度も含めて色々と改善することがあると思うだよなぁ。
標識を分かりやすくしたりなど。
今回の事故から脱線しますがこのような事故以外でもトラック運転手は多くのリスクを抱えています。
そのようなリスクの軽減を図っていくことが本当に重要だと考えます。
例えば作業手順を分かりやすくし例え一つ間違っても大事にはならないような仕組みを作ったりすること・・・
納品先や集荷元ではフォークリフトが動いていて、さらにそこにトラックが入り込みその上現場の作業者(人)がいます。危険だなと思う事も少なくありません。
この仕事をしていて、こうすればもっと安全性が増すのにと思う事があります。
このような安全に対する対策は一人のドライバーが意見を発しても聞く側は他人事(何かあっても自分は大して困らない)だから「今まで大きな事故がないから」と中々まともに相手にされません。
とはいえ、トラック運転手として責任を持ちやれることはしっかりやる意識は大事。
例え中々聞き入れられなくとも安全性の向上の為意見をしたり、自分なりの仕組みを作る事は大事です。
そして自分が「もしも事故や道を間違えた等冷静さを欠くような場面に合ってしまった」場合の対処法を自分が冷静なうちに決めておくことが重要です。
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